いつの時代もいらないムダ毛代表として扱われるワキ毛ですが、そもそも、「なんでいらない毛なのに生えてくるの?」と思っている女性も多いのではないでしょうか。
ワキ毛が生えてこなければ、処理方法や見た目で悩むこともないのですから、生えてこない方が絶対良いですよね!
でも、わき毛は、私たちが知らない重要な役割のために生えてきているという説もあるのです。
わき毛のはたらきと役割
驚くことに、わき毛のはたらきや役割についてはまだ解明されていない点も多いようです。
現在、ワキ毛が生えてくる理由で有力な3つの説をご紹介します。
皮膚を守るはたらき
脇は他の部位に比べて皮膚が薄いので、外部から守るために毛が生えているという説があります。
例えば、腕を振るたびには摩擦が生じますし、洋服が擦れやすい場所ですよね。
わき毛には、これらの外的ダメージから肌を保護する役割があると考えられているのです。
体温調節
体内の血液の温度が下がると、体温が下がります。
夏に体を冷やしたいときには、首やひざの裏、手首などを冷やすことで効率的にクールダウンできるのですが、これは皮膚が薄い箇所は血管が表皮から近いからなのですね。
ワキの下も皮膚が薄いので、熱を奪われやすい部位になります。
わき毛には脇から熱が過剰に放出されるのを防ぐ役割があるので、体の保温に役立っています。
一方で、わき毛を通じて体内の熱を外に逃がすはたらきがあることが分かっています。
体が冷えすぎないようにする役割と、熱を外に逃がす役割の両方があることから、体温調節機能をもつ体毛であると考えられています。
フェロモンを発散するはたらき
人間は無意識のうちにフェロモンと呼ばれる物質を分泌させています。
フェロモンは無臭なのですが、異性を惹きつけたり、興奮させる作用があるとされていますね。
女の色気がある女性=フェロモンむんむんと言われのも納得ですね。
フェロモンは、汗と一緒に分泌されます。
脇の下は汗をかきやすい部位なので、フェロモンが多く分泌される部位なのですね。
ワキ毛が縮れているのは、毛と毛の間により大きな空間をつくり、そこに分泌されたフェロモンをため込むため。
これによって、より長い時間まわりにフェロモンを発散することができるようになるのですね。
現代では処理するメリットのほうが多い
わき毛は体にとって必ずしも「ムダ」なものでないことが分かりますね。
しかし、これはあくまでも動物本来の話です。
動物にとって、ニオイは名刺代わりですし、体温調節も大切です。子孫繁栄のためにはフォロモンが重要な役割を担います。
現代においては、やはりわき毛は処理するものという考えが強く根付いています。
- 現代では、ワキ毛を処理するメリットが多い
からでしょう。
私たち人間にとって「体臭」はない方が良いものになっていますし、冷暖房設備が充実して常に適温の環境で過ごせるようになったので体温調節もそれほど重要ではなくなっていますよね。
そのため、デメリットばかりが目立つようになったのだと思います。
見た目的なマイナスはもちろん、わき臭の原因にもなるのですからね。
現代社会で生きる上では、ワキ毛がない方が得することが多いので処理するのが賢明と言えますね。